問題解決手法
たまたま私の周り特有のことかも知れないが、ここんとこ数年の新人さんは仕事上で分からないことがあったらまず同期に聞くようだ。
私が新人だった十数年前は、業務上で分からないことがあったら、まず先輩に聞くのが当たり前だった。それでも分からなかったら、業務とは関わりのない別の先輩に聞いたりした。いろんな先輩に聞いてみてそれでも分からなかったら(そんなことはまったくなかったが)、同期に聞くという順序だった。
今はメールやら IM やらあるから、先輩におそるおそる聞くよりも、IM で同期に聞く方がラクなのかね。でも業務のことは先輩に聞くのがスジだろう。たとえそれが業務によらない一般的なことであったとしても。
とある SIer にいたときは、同じソースコードの断片があちこちにコピペされていて、調べてみたら実装者は全員同期だったとか、ちょっと頭を使って考えると恐ろしいことが平然と行われていたりした。たぶん今でも同じことが行われているであろうことは想像に難くない。今の会社でも、入社直後にリーダから「近頃のワカモノは同期だけで問題を解決するし、同期だけでつるむんだよね」と言われた*1。
私の頃は、同期とつるんで遊んだりするのは主に休日で、平日は昼飯を食うのも、夜飲みに行くのも先輩と一緒だった。そういう場でいろいろ業務外のことを覚えたり、他部署の先輩と仲良くなったりしたもんだが、最近はそういうことも少なくなった。昼飯に誘っても「同期と食うんで」。夜飲みに誘っても「同期と約束があるんで」*2。飲みに参加するのは、課やグループ、プロジェクト、部などで開催される公式な飲みだけ。いやあ淋しいねえ。
同期のつながりは確かに重要だ。でも、こと業務に関しては素人同然だ。素人が素人に聞いてどうする。
でもまあ、この流れはしばらく続くだろうね。これでうまく回っているうちは。